面接の終盤に必ずと言っていいほど聞かれる「何か質問はありますか?」。この逆質問は、単なる疑問解消の場ではありません。企業への熱意や、入社後の活躍イメージをアピールするための絶好のチャンスです。
📝 目次
- 逆質問の目的と効果
- 言ってはいけない!NGな逆質問
- 逆質問の内容(カテゴリー別)
1. 逆質問の目的と効果
逆質問は、以下の2つの目的を達成するための重要なアピール機会です。事前に5個から10個用意しておくと、焦らず無難に対応できます。
🚀 目的と効果
- 「御社をもっと知りたい」という熱意のアピール
- 効果: 企業研究を深く行っている姿勢を示すことができ、入社意欲が高いと評価されます。
- 「自分は御社でどのように活躍できるか」という入社意欲のアピール
- 効果: 将来の自分の姿を具体的にイメージしていることを伝え、意欲的で主体性のある人材であると印象づけることができます。
2. 言ってはいけない!NGな逆質問
質問内容によっては、かえってマイナス評価につながる可能性があります。以下の質問は避けましょう。
❌ NGな質問
- ネットや説明会で既に公開されている会社や他社の基本情報
- 「事業内容を教えてください」「主力製品は何ですか」など、少し調べればわかる質問は、企業研究不足と判断されます。
- 既にその面接内で行われた質問
- 面接官の話をしっかり聞いていない、注意力が散漫であると受け取られかねません。
3. 逆質問の内容(カテゴリー別)
面接官(メンター)の本音や経験を聞き出し、あなたの熱意や将来性をアピールできる具体的な質問をカテゴリー別に紹介します。
A. 面接官個人の経験・キャリアに関する質問
面接官の具体的なエピソードや考え方を聞くことで、入社後の働くイメージを掴むと共に、人間的な興味を示すことができます。
- 担当の方が最もやりがいがあった、あるいは最も苦労した仕事の経験とその乗り越え方
- 担当の方のこれまでのキャリアと今後の展望・目標
- 担当の方から見た自社の強みと弱み
- 一番キツかった、大変だった瞬間は?
- 何を原動力/モチベーションに長く働き続けられるのか?
- 今の仕事をする上で大切だと思うこと/大切にしていること
B. 入社後の活躍・人材育成に関する質問
自分がその企業で活躍できるか、成長できるかという関心を示すことで、入社後の貢献意欲をアピールします。
- 入社までに備えておくべきこと
- 新卒から活躍する人の特徴や入社後活躍している人に共通する要素
- 会社にマッチする人、周りに多い人はどんな人か
- ロールモデルとする先輩の特徴は?
- 一緒に働きたい・部下にしたい人の特徴
- 論理的思考力や思考スピードを鍛えるためのおすすめの方法
- 部署異動のハードルや異動している人の割合、また自分から部署異動を希望する場合の条件や流れ
C. 企業・事業の具体的な戦略・課題に関する質問
ニュースリリースや中期経営計画などを踏まえた、一歩踏み込んだ質問は、業界・企業研究の深さを強力にアピールできます。企業の理解度に応じて合否が決まる企業もあるので、しっかり準備しておきましょう。
- 御行の中期経営計画に〇〇(例:IT人材の育成)のお話がありましたが、実際今のところどれくらいまで達成されていますか?
- ニュースリリースで見つけた〇〇というコーポレートニュースについて、私の仮説〇〇は正しいでしょうか?また、御社の意図はどこにありますか?
- 御社が新規出店をする際に大事にしていることは?
- (海外進出など具体的な戦略に触れ)〇〇事業本部では海外進出など考えているか? もし考えているなら、予想されるボトルネックとどのように乗り越えようとしているのか?
- (評価制度に触れ)プロジェクトの難易度はどんな観点で決まるのか?また、何歳くらいからどの難易度のプロジェクトに関わっていけるのか?
- (業界の課題に触れ)〇〇という貴社の強みが薄れていくように思う。 海外の競合とどのように張り合っていくのか。
