21卒理系院生 工学研究科 大手建設会社内定者就活体験記

就活体験記

早速ですが、自己紹介をお願いします!

機械機能創成専攻M2の高橋航太です!大学ではずっと男子ラクロス部に所属していて、現在はコーチをしています。生活の7割くらいは部活動に注いでいました!

なるほど、なかなか忙しい学生生活を送っていたんですね・・・。そんな高橋さんが、就活を意識し始めたのはいつ頃だったんですか?

意識し始めたのは、学部3年の冬ですね。実際はマイページ作ったくらいで、ESの内容見たときに大変そうだなあと思ってやめちゃったんですが(笑)。院に進んでからでもできるしと思い、本格的な就活は院に進んでからやることに決めました。本格的に就活をし始めた時期で言うと、M1の5月だったかな。エンカレッジのキックオフセミナーを受けて、そこからスタートさせました。

自分は後悔したくない。そんな思いで始めた就活

最初はどんな業界に興味があったんですか?

はじめは興味のある業界が全然無かったんですよね。ただ、研究職の話は研究室の先輩にも聞けるし、そもそもあまり研究が好きじゃなかったこともあって、文系職中心で見始めました。誰かと一緒にチームで動くことが好きだったし、自分の頑張りが比較的早い段階で人の目に触れる点でも、文系職は魅力的でしたね。

なるほど。理系の院に進んだからといって研究という枠組みに縛られずに就活をするのもありなんですね。サマーインターンも、さまざまな業界に応募したんですか?

そうですね。広く知ることを目的にしていたし、業界は絞りませんでした。特定の行きたい企業があるわけではなかったので、2週間など期間の長いインターンには応募せず、1~3日くらいの短期インターンを中心に30社くらいは応募しました。実際に参加したのは7社でしたね。

まだ本格的に動き出していない人もいる中でそこまで積極的に就活していたのには何か理由があったんですか?

就活を本格的に始める前から、身の回りの尊敬する先輩方の「辞めたい」「部活のほうが楽しかった」という声を聞くことが多くて。皆あんなに学生時代輝いていたのに、どうしてだろうって悲しくなっちゃったんですよね。自分はそうなりたくないと考えたときに、就活今のうちから頑張ろうって強く思えました。

忘れられなかった「街作り」の面白さ

インターンに参加してみて何か新たな気付きはありましたか?

自分自身でものを作り上げることに魅力を感じるなと思いました。コンサルタントや、営業のみを行う職種というよりは、自分自身がものづくりに携わりたいなという思いが強くなってきたんですよね。その中でも特に面白そうだと感じたのが街作りです。

ここではじめて自分がやりたいと思える仕事に出会えたんですね!

そうですね。夏に私鉄のインターンに参加したときに感じた面白さが忘れられなくて。もちろん他にも楽しかったインターンはありましたが、街作りに対しては特に強く魅力を感じて、インターンから時間がたってもずっと印象に残っていたんですよね。その後、秋にもう1社私鉄のインターンに参加したんですが、そこでもやっぱりこれだと感じました。

街作りに携わる仕事のどんなところに魅力を感じましたか?

「自分が社会に与えた影響が直接目で見て実感できる」「1つのものを質高く作り上げていける」ことが自分の中では魅力的でした。これが自分の就活の軸にもなっていきましたね。インターンに参加したのは私鉄ですが、鉄道周辺の街作りにとどまらずいろいろな場所の街作りに携わりたいと思い、本選考ではデベロッパーやゼネコンを中心に見ましたね。

自分の就活の軸を見つける上で、自己分析が大事になってくると思いますが、高橋さん自身はどのような形で自己分析を行っていましたか?

基本的には面談でメンターの方と話す中で気付きを得ることが多かったです。自分の年表を作って、面談を通して肉付けしていきましたね。

自己分析って必要だと言われているけれど、「何のため?」って疑問を抱いている人が意外に多い気がします。そんなときは、2つの目的があることを意識してみるといいかも。1つは「自分を知るための自己分析」。自分がどんなときにモチベーションを感じるのか、など自分自身にどんな職業が合っているのか見つけ出すための作業ですね。もう1つは「就活をうまく行うための自己分析」。ESに書くエピソードを探ったり面接の深掘りに対応するための自己分析ですね。今自分がやっていることは、どっちを目的にしているのかを考えると、とっかかりやすいかもしれません。

自分のやりたいことを大事にすれば、迷いも断ち切れた

就活を進める中で迷いはありましたか?

12~1月くらいに、ベンチャー企業も見ていた時に少し迷いはありました。自分の中で街作りをしたいという思いが固まる一方で、ベンチャーの選考もどんどん進んでいて。そこに意思決定してはやく就活を終わらせる選択肢も無かったわけではありませんでした。

確かに、ベンチャーはだいぶ早い段階で内定出しが始まりますからね。

そうなんです。でも、自分の見ていたベンチャーでは、自分の人生での目的を達成するための手段として、実力を付けるためにそこに身を置いている人が多くて。ちょっと違うなと気付いたんです。自分としては、そのような転職ありきの人生を歩むというよりは、最初から街作りのために働きたいという思いが勝ったので、3月から大手の選考を受けることに決めましたね。最終的には大手建設会社から内定をいただき、意思決定しました!

おめでとうございます!どの企業にも魅力はありますが、自分に合っているかどうかが1番大事ですよね。ちなみに今自身の就活を振り返って、後悔している事ってあるんですか?

面接練習をもっとやっておくべきでしたね・・・。僕は自分らしさを伝えるのが苦手で、うまくいかなかったときもありました。友達などを巻き込んだりエンカレッジのメンターにお願いしたりして、面接練習をたくさんやっておくことをオススメします!

頭の中で話せるつもりになっていても、いざ面接を迎えるとうまく言葉にできない時ってありますもんね(笑)。

そうですね。それともう1つ面接に関してアドバイスするならば、ロジックだけにとらわれすぎないこと!面接もESも、とにかく論理的にって言われるじゃないですか。確かにそれは正しいんですが、価値観や感情を伝えるのも個人的には大事だなと思っていて。面接官も人間だし、自分らしさを伝えることを忘れてはいけないと思うんですよね。ロジックとパッションのバランスを大事にすることを意識してみて欲しいです!

就活はあくまで「スタート地点」

お話を聞いていると高橋さんが自身の就活に満足していることが伝わってきます。自分自身でもそれは感じますか?

そうですね、もう一回就活したい!という気持ちは一切無いかも。理系院生ながらベンチャーから大手まで幅広く見ることができたので、後悔の無い就活ができたという実感があります。22卒の皆さんにも、さまざまな企業のさまざまな立場の人の話が聞けるという就活生の特権を存分に使って就活して欲しいなと思いますね。

最後になりますが、後輩にメッセージをお願いします!

就活はあくまで「スタート地点」であることを忘れないで欲しいです。内定をとることがゴール、と捉えている人がいるかもしれないけれど、実際はこれから働く上でのスタート地点を決めるだけ。だからこそ、就職した後に自分がいかにモチベーションを高く持って仕事に打ち込めるかを大事に考えて欲しいなと思います。

僕自身、就職してから後悔する学生を減らしたい、より多くの学生に納得のいく就活をして欲しいという思いでメンターをやっています。良い意味でこだわりを持ちすぎずに、自分に本当に合った企業を見つけていきましょう。