アクチュアリーとアプリケーションエンジニア
数字で未来を予測するアクチュアリーと、ITで社会を構築するアプリケーションエンジニア。どう志望理由を作って良いかわからない人必見!
どんな職種があるか知るだけでも勉強になります!
今回インタビューした人
- 理学部数学科 学部4年 (アクチュアリー)
- 情報化学研究科 修士2年 (アプリケーションエンジニア)
📚 目次
- 職種の特徴と仕事内容
- なぜそれを志望したか。志望した経緯
- どういう人が向いているか
- 内定者の特徴(アクチュアリーのみ)
- 受かるために何に注力したか(アクチュアリーのみ)
- キャリアプラン(アクチュアリーのみ)
📊 職種の特徴と仕事内容
| 職種 | 特徴と仕事内容 |
| アクチュアリー(生保) | 数理的リスク管理の専門家。 数理的手法(統計学、確率論など)を用いて、保険商品のプライシング(保険料率の算出)や、保険会社の健全性の評価などのリスク管理を行う。会社の経営戦略にも深く関わる高度な専門職。 |
| AE(アプリケーションエンジニア) | IT課題解決の実行者。 いわゆるSIer(システムインテグレーター)のエンジニア職であり、ITシステム開発における要件定義、設計、開発、運用まで幅広く担当する。顧客の業務課題をIT技術で解決する技術とビジネスの橋渡し役。 |
🚀 なぜそれを志望したのか。志望した経緯
アクチュアリー
- 専攻を活かした社会貢献: 自身の専攻分野である数理的知識を活かして社会に貢献したいという強い意志。
- 生命保険の理念への共感: 生命保険のシステムが「人助け」を象徴していると感じ、その理念に強く共感し、魅力を感じた。
AE(アプリケーションエンジニア)
- ITによる課題解決: 専門性の高いIT技術を用いて顧客の課題解決をしたいという意欲。
- マネジメントへの興味: コミュニケーションやマネジメントといった人を動かす役割に興味があった。
- 志望経緯 (卒論での実体験): 卒論でITシステム開発を実務的に経験した際、「地に足がついた技術力」と「顧客との橋渡し役」の重要性を実感し、ITコンサルタントではなく、より技術に近いエンジニア職(AE)を志望。
- 志望経緯 (バイトでの実体験): バイトリーダーとしてメンバーの力量や状態を見た適切な指示出しにやりがいを感じ、大手SIerのPM(プロジェクトマネジメント)に似た要素を見出した。
🤔 どういう人が向いているか
アクチュアリー
- 数学(統計学)に強い人: 数字と毎日向き合うため、数学科、理系、経済学部など、数理的知見に強いことは必須。
- コミュニケーション能力の高い人: 専門的な内容(会社の健全性など)を専門外の人(経営層や金融庁など)に分かりやすく説明・折衝する高度なコミュニケーション能力が求められる。
- タフな(勉強することが苦でない)人: 社会人8年目まで続く試験勉強に加え、AIやデータ解析技術の進化に伴い、キャリアを通じて学び続ける意欲とタフさが必要。
AE(アプリケーションエンジニア)
- 論理的思考力: 複雑なシステムや顧客の要件を整理し、筋道立てて問題解決するための思考力。
- マネジメント力: プロジェクトを円滑に進めるため、メンバーの状況を見て適切に指示を出し、スケジュールやリソースを管理する力。
👤 内定者の特徴(アクチュアリーのみ)
- 知的好奇心の強い人: インターンのワーク中でも、学生の様々な視点や意見を積極的に吸収しようとする学習意欲・探求心が印象的。
- コミュニケーション能力が高い: この点は、インターン参加学生と社員を分ける明確な差分として認識されている。
📝 受かるために何に注力したか(アクチュアリーのみ)
- 自己分析: 「なぜアクチュアリーなのか」、**「なぜ生命保険会社なのか」**という根源的な志望動機を深く問われるため、徹底的な自己分析を行った。
- 数理試験対策: アクチュアリー特有の選考であるため、忘れかけている高校数学の知識が問われる数理試験の対策に注力。一般的な資格試験勉強などは、選考ではさほど重視されないと判断し、注力しなかった。
📈 キャリアプラン(アクチュアリーのみ)
- 最終的な目標: 商品開発に携わり、特に精神疾患への保険商品など、新たな社会ニーズに応える商品を開発したい。
- 具体的なステップ:
- まずは主計部門でアクチュアリーの基礎的な業務を学ぶ。
- 入社5年目を目処に、より顧客のニーズに近い商品企画部門に移ることを目指す。
