就職活動は、単にスキルや経験をアピールする場ではなく、「社会人としての基礎力」や「企業への配慮」を示す場でもあります。この記事では、就活生が特に気を付けるべき3つの主要なシーン(インターンシップ、選考、懇親会)でのマナーを徹底解説します。
1.💼インターンシップ中のマナー:評価される「参加姿勢」
インターンシップは、企業から最も細かくあなたの行動を見られている期間です。社員の一員として振る舞い、あなたの意欲と適性を伝えましょう。
📌基本の心構え
- 報連相の徹底:
- 遅刻は開始時間の30分前まで、用事などによる欠席の連絡は、一週間以上前(予定がわかり次第連絡)に電話で、担当社員に直接伝えるのが基本です。メールは緊急時には不向きです。
- 主体性を持つ:
- 指示を待つだけでなく、「何かお手伝いできることはありますか?」と自ら行動を申し出ましょう。
- 疑問点はメモをとり、質問の機会をまとめて聞きに行くなど、相手の時間を奪わない配慮が必要です。
- メモをとる習慣:
- 口頭での指示や重要な情報は、必ずその場ですぐにメモをとる姿を見せましょう。これは真剣さを示す行動にもなります。スマホではなく、ノートなどに取りましょう。
🖥️オンラインでのマナー
- カメラON・マイクON/OFFの徹底:
- 発言時以外はマイクをミュート(OFF)にし、雑音が入るのを防ぎましょう。
- 基本的にはカメラはONにし、表情豊かに参加することで意欲を伝えます。
- 背景・服装:
- 背景は白壁などシンプルなものにし、バーチャル背景を使う場合は企業文化に合ったものを選びましょう。
- 服装は、事前に指示がなければ「オフィスカジュアル」や「スーツ」など、企業に合わせた適切なものを着用します。
- 「服装自由」の場合は、きれいめな私服またはオフィスカジュアルで参加する人が多いです。
2.📝選考(面接・グループディスカッション)中のマナー:第一印象で勝つ
面接やGDは、短時間であなたの人となりと適性を判断される場です。基本動作を確実に行い、余計な減点を防ぎましょう。
🚪面接室への入退室(対面の場合)
| 動作 | マナーのポイント |
| ノック | 3回軽くノックし、「どうぞ」と言われてから入室します。 |
| 入室 | 「失礼いたします」と言ってから入室し、ドアの方を向いて静かにドアを閉めます。 |
| 着席前 | 椅子まで進み、椅子の横に立ち、面接官の方を向いて「〇〇大学の〇〇です。本日はよろしくお願いいたします」と挨拶し、一礼します。 |
| 着席 | 「お座りください」と言われてから「失礼いたします」と言って着席します。 |
| 退室 | 面接終了後、「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」と伝え、深く一礼します。ドアの前でもう一度面接官の方を向き、一礼して退室します。 |
🗣️面接中の言動
- 結論ファースト: 質問に対しては、まず結論から話し始め、その後に理由や具体例を続けます。(例:「私の強みは傾聴力です。なぜなら…」)
- 正しい敬語: 面接官に対しては「貴社」「御社」を正しく使い分け、自分の学校には「私の大学」といった謙譲語を使います。
- 姿勢・アイコンタクト: 背筋を伸ばし、面接官の目を見て話しましょう。複数の面接官がいる場合は、話していない面接官にも適度に視線を配る配慮が必要です。
- 逆質問:説明会から面接まで、聞いて終わり・自分のことを話して終わりではなく、その企業に関心があることを示す逆質問をいくつか用意しておきましょう
🏢いつ現地に着けば良い?
- 現地に着く時間:30分~1時間前が理想。電車が遅れたり、場所がわからなかったりするので、余裕を持って行動しましょう。
- 会社に入る時間:指定された時間(5分前・15分前など)があればその時間に会社に入りましょう。指定がなければ、5~10分前が良いでしょう。早すぎても、社員の方の予定が空いていなかったり、対応に時間を取らせてしまうことになります。
🤝グループディスカッション(GD)でのマナー
- 傾聴姿勢: 自分の意見を主張するだけでなく、他の参加者の発言に相槌を打ち、耳を傾ける姿勢が大切です。
- 発言姿勢:発言しないと評価されません!自分の意見を発信する・議題を整理する・メンバーの意見をまとめる 何でもかまいません!自分がこのGDでできそうな役割・自分に合った役割を考えましょう。
- 言葉遣い: 討論中でも、丁寧な言葉遣いを崩さないことが、協調性や冷静さを示す鍵になります。
3.🥂懇親会でのマナー:非公式な場での振る舞い方
懇親会は、社員の素顔を知り、あなたのコミュニケーション能力を示す機会です。
🍹飲み物・食事のマナー
- 席次: 基本的に、入り口から遠い上座(かみざ)に社員、入り口に近い下座(しもざ)に学生が座るのが一般的です。促された席に座りましょう。
- 食事の開始: 社員が「いただきます」と言うのを待ってから食事を始めます。
- 飲み物の注文/配慮: 自分のグラスだけでなく、社員のグラスにも気を配り、空になっていないかを確認しましょう。「お注ぎしましょうか?」と声をかけるのは良い印象を与えます。
- 食べ方: 立食形式でも着席形式でも、「ながら食べ」は厳禁です。食事中は会話に集中し、大皿料理は取り分けてからいただきます。
- 飲み過ぎに気をつけましょう!
🗣️会話のマナー
- 話す対聞くのバランス: 社員の話を熱心に聞く「傾聴」を意識し、質問は簡潔かつ具体的に準備しておきましょう。
- ネガティブな話題は避ける: 他社の批判、ネガティブな愚痴、企業の悪口など、場を白けさせる話題は避けましょう。
- お礼を忘れずに: 会の終わりに、社員の方々へ「本日はありがとうございました。大変勉強になりました」と、個別にお礼を伝えると好印象です。
